レベルⅡ:発達段階における傷つきのためのセンサリーモーターサイコセラピー

発達段階における傷つきのためのセンサリーモーターサイコセラピー

 「レベルⅡ:発達段階における傷つきのためのセンサリーモーターサイコセラピー」コースでは、トラウマと愛着と発達段階の問題がどのように絡み合っているのか、その避けようのない絡み合いに対してどう効果的にセラピーを行っていけるのかを学びます。センサリーモーターサイコセラピーは、愛着分野の研究や神経科学分野の研究に基づいて、幼少期の愛着不全やトラウマの影響に対処します。レベルⅡのトレーニングでは、それらの研究についてもお伝えします。


 幼少期の体験は、その人の意識にも非言語的の学習にも影響を残します。その影響は、人間関係における習慣に反映され、感情の耐性や表現、意味付け、発達を制限する認知スキーマ、身体構造のパターン、自分自身の感情と深くつながる力にも反映されます。このトレーニングでは、発達と愛着のパターンを追跡し、それに名前を付け、クライエントがボトムアップで意味を見出すのを手助けし、意識に対処し、人間関係のためのリソースや充実した人生を送るためのリソースを調べ、幼少期の記憶につながり、そこにある未解消の悲しみや喪失を見つけ、幼い子どもの状態のまま残っているつらい感情を変容させる方法を学びます。

◆コースの構成

 「レベルⅡ:発達段階における傷つきのためのセンサリーモーターサイコセラピー」コースは、10モジュールに分かれています。各モジュールは週末の3日間(金土日)に行われ、合計で30日間にわたります。モジュールは通常、4〜8週間ごとに行われ、10〜12か月でトレーニングの修了となります。30日間は全て双方向ライブ配信授業となりZoomを利用して行われます。履修単位時間は126時間です。(午後の実習の時間、およびグループコンサルテーションの時間は履修単位時間に含まれていません)

◆コースで扱うテーマ

 愛着が及ぼす影響について学びます。発達段階に負った傷やトラウマによる傷について学び、愛着の各パターン(安定型、アンビバレント型、回避型、無秩序型)に対するソマティックなアプローチを学びます。


 クライエントの身体構造、姿勢、身振り、動きなどに、幼少期の体験がどのように反映され、残存しているかを見ていきます。幼少期の愛着の影響を変容させるための介入方法も学びます。


 幼少期の愛着の歴史が反映されている感情的、認知的、身体的な行動パターンを特定し取り組んでいきます。


 クライエントの言葉だけでなく非言語の要素にも着目しつつ、意味がどのように暗号化されているかを読み解き、姿勢や表情や動きへのワークを通じて、幼少期の愛着関係によって条件付けられた意味を変えていきます。


 手続き的に学習された習慣や幼少期の愛着パターンに対する身体指向の介入方法を学びます。


 人間関係のマインドフルネス™に基づき、言葉による実験と身体による実験を用いて、愛着によって残された傷に取り組む方法を学びます。


 ソマティックなリソースを使って、痛みを伴う未解消の愛着パターンを変容させます。


 身体に現れる認知スキーマを特定し、その人が持っている意味付けと幼少期の愛着関係とのつながりを見つけ、自分を制限する思い込みを変容させる介入方法を学びます。 


 トラウマや愛着障害によってやる気や行動のシステムがどのように崩れるかを学び、これらのシステムに関連する適応的な行動傾向と非適応的な行動傾向を識別する方法を学びます。


 幼少期に適応的な戦略がどのように形成され、大人になってからそれがどう影響するか、それがいかにして癒しに役立つ道になりえるかを探ります。 


 ボトムアップのアプローチを通じて、セラピー的なエナクトメントを理解し、交渉します。


 自分を制限する思い込みや手続き学習に表れる、痛みを抱えた子どもの部分と、幼少期の記憶とのつながりを見ていきます。 


 愛着に関連する問題と未解消のトラウマの両方を抱えるクライエントへのワークを学びます。


◆受講要件

 受講を希望する方は、次の基準を満たしている必要があります。

◆オンライン授業に必要なシステム環境

 このコースでは、ライブでのやりとりもあります。受講には、パソコンでのインターネット接続、マイク、カメラが必要です。トレーニングの一部は録画されます。オンラインのクラスに参加するには、信頼できる高速インターネット接続が必要です。

◆受講料

 「レベルⅡ:発達段階における傷つきのためのセンサリーモーターサイコセラピー」コースの受講料は、講座案内のページをご参照ください。コース修了要件であるグループコンサルテーションにかかる費用は受講料に含まれていませんので、ご注意ください。

◆受講料の支払い方法

 レベルⅠ:トラウマ (オンライン)在席時の期毎の連絡用Gmailをご参照ください。

 一括銀行振込みの他、クレジットカードの12回分割払いもご利用いただけます。

◆キャンセルポリシー

 キャンセルポリシーをご参照ください。

◆その他のコース修了要件について

 グループ コンサルテーション (14時間)

 グループコンサルテーションは、事例を通してSP受講者を援助するためのものです。内容は、学習環境から実際のサイコセラピーの実践における臨床応用にまで渡ります。経験豊富なトレーナー、SP 認定コンサルタントからアドバイスを得て、臨床現場でのSPを学んでいきます。

 トレーナーまたは SP 認定コンサルタントから、グループ コンサルテーション(1回あたり3.5時間)を受ける事が必須となります。2回の事例提供(3.5時間×2回)と2回のオブザーバー参加(3.5時間×2回)の合計14時間が修了要件となります。オブザーバーは希望であれば何回でも参加が可能です。

 グループ コンサルテーションの参加費用は、 授業料に含まれていませんのでご注意ください。



※SP体験セッションは修了要件ではありませんが、トレーニングでの学びの理解と統合を促進するためにトレーニング期間中にSP 認定プラクティショナー による個人セッションを体験することをおすすめします。

継続教育単位(CE)について

※このコースは「臨床心理士資格更新のためのポイント」の対象として申請予定です。 

※米国の各州/各郡のライセンスをお持ちで継続教育の履修単位(Continuing education credits)をご希望の方は、継続教育 履修単位(CE)を取得できる可能性があります。
詳しくは、米国SPI研究所 学生課(studentservices@sensorimotor.org )に直接お問い合わせください。

◆受講生の声

 「私にとってセンサリーモーターサイコセラピーは、ショック・トラウマから発達性トラウマまで様々なトラウマに対処する方法を理解していくうえで最適なトレーニングでした。レベルⅠとレベルⅡで、セラピストとしてのスキルをしっかり身につけることができました。そのおかげで、SPIトレーニングを受けるまでは扱う自信がなかった愛着に関連するトラウマを、避けずにすむようになりました。」

ジョシュア・スミス(SPIレベルⅡ修了)

 “For me, Sensorimotor Psychotherapy is the best training I could have taken to prepare me for understanding how to work with a range of traumas—from acute trauma to developmental trauma. Both levels of 1 and 2 truly equipped me with skills as a therapist to not shy away from attachment-related trauma that I wasn’t confident in working with until I took the SPI training.”

– Joshua Smith (SPI Level II Graduate)


 「私が受講したレベルⅡは、クライエントや自分自身の愛着の傷を癒すうえで、得難いものでした。自分を制限する思い込みをクライエントの身体から読み取ってすばやく評価できる臨床ツールを学ぶことができました。また、クライエントが望む人生を送る妨げになっている手続き的な行動を回避するためのソマティックな介入も学びました。関連する最新の研究が整理されているだけでなく、自分にしっくりくる枠組みとセラピーにおける姿勢が得られました。こうしたことをもっと早く発見できていたらよかったのにと思います。みなさんにこのトレーニングを提供できるありがたさを感じています。」

ラナ・エプスタイン、MEd、LICSW、(SPI講師)

 “I found my own SPI L2 invaluable both for my clients and for healing some of my own attachment-related wounds. As a clinician it gave me tools to read the body for a rapid assessment of the beliefs that were limiting my clients. It also gave me somatic interventions to circumvent procedural behaviors that were keeping my clients from the lives they wanted to lead. In addition to organizing the latest and most relevant research, the training added a framework and a therapeutic stance that felt “right” to me. I wish I had discovered it sooner, and feel privileged to bring this training to others.”

– Lana Epstein, MEd, LICSW, (SPI Faculty)

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Sensorimotor Psychotherapy は
初期の愛着障害に対する
臨床家のアプローチに
必要かつ大切なものをもたらします

これは, 全ての心理臨床家が
知っておくべき
精神力動的基礎を補い
強化する重要なもので
自分の仕事に大いに役立つ
と信じています

ジュディス・ショア博士
(Judith Shore, PhD)
サンビル臨床ソーシャルワーク・
サイコセラピー研究所副所長・教授

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