よくある質問

センサリーモーターサイコセラピー(SP)による支援が適している問題や悩みは、どのようなものですか?

SPは従来のトークセラピーのみでは援助の難しい、トラウマや愛着の問題など、以下のような悩みのある方への支援に適しています。

  • 不安

  • 恐怖による集中困難、不快な思考や望ましくない身体感覚

  • 場違いなほどの激しい不安や心配を引き起こすような感情的な反応

  • 心的外傷後ストレス(虐待、攻撃、事故、フラッシュバック、悪夢。慣れ親しんだ環境下での理由不明な凍りつきや身動きが取れない感覚)

  • 生活を楽しめない、希望を持てない、喜びを体験するのが難しい

  • 対人関係に由来する心の傷(ネグレクト、幼児期の厳しい被養育体験、離婚、親子の離別、など)

  • 達成、成功に値する自身の能力について、常にネガティブな考えが浮かび頭から離れない

  • 仕事や家族、友人関係およびその他の関係の維持に困難を伴う

  • 身体的および精神的に自分自身や世界から切り離されている感覚

センサリーモーターサイコセラピー(SP)とはどのようなセラピーですか?

SPは、パット・オグデン博士によって開発された生理学、神経科学、心理学、社会学の研究に基づく総合的なアプローチです。身体を体験の重要な要素として扱うためにSPを他の心理療法のアプローチと併用するセラピストたちもいます。オグデン博士は、ハコミ研究所の一部門であるハコミ総合ソマティクス(現在のSP研究所)を設立しました。

また、SPは3フェーズアプローチ(安全と安定、プロセス、統合)を用い、クライアントを穏やかにガイドしていきます。SPのアプローチにおけるセラピストとクライエントの協働は非常に重要で、セラピストは、クライエントがプロセスに圧倒されないよう細やかな注意を払いながら、クライエントの自身を癒す力に働きかけていきます。

トラウマや発達性の心の傷の治療において、SPはこの数十年、成功を収めてきました。これらの結果を踏まえ、SPIは、SPがどのようにクライエントに作用するか、研究をより深め、強力なエビデンスを確立するための研究プログラムに乗り出すことを目指しています。

センサリーモーターサイコセラピー(SP)についてクライエントの方の声は?

私は、単独でSPのアプローチを使うこともありますが、既に身につけている様々なセラピーのアプローチにSPの一部を取り入れることもあります。

SPは私のクライエントさん達に変化をもたらしました!

回復され、さらに、その変化を維持しているのです。クライアントさん達が、ご自分が既に「癒しの道具」持っていることに気づくと、予想外の驚きと感動を体験されることが良くあります。

ある複雑性トラウマを抱えていたクライエントさんは、「身体と脳の間には、実に多くの関連があるのですね!」とSPの恩恵を語ってくれました。

レベルⅠ修了生 R.Lさん

センサリーモーターサイコセラピー(SP)とハコミ・メソッドにはどのような関連がありますか?

パット・オグデン博士と、ハコミ・メソッドの先駆者でハコミ研究所の創立者であるロン・クルツは、親しい友人であり同僚でした。その関係性は1970年代初頭から2011年にロン・クルツが亡くなるまで続きました。

オグデン博士は、70年代初頭にロンの弟子となり、正式なトレーニング開始前のハコミ研究所で認定を受けた最初の人物です。彼女はハコミの教育ディレクターとして、ハコミの全てのオリジナルカリキュラムを作成し、クルツとともに、初期のハコミのトレーニングを指導しましました。後に、クルツからハコミ・エデュケーション・ネットワークのレガシーホルダー(重要な継承者)の一人として指名されています。

1981年、クルツの励ましと支援を受けたオグデン博士は、自身の研究所を設立し、当初はハコミ・ボディワーク研究所、後にハコミ総合ソマティクス研究所と呼ばれました。彼女はトラウマ、身体の動き、そして姿勢に興味を持ち、探求していきました。 その間、多くの性的虐待のサバイバー達との協働でインスピレーションを得て、身体を心理的問題にアクセスする手段ではなく変化を起こす媒体として利用するトラウマワークに強い関心を寄せるようになりました。そして、2002年には、研究所名をセンサリーモーター・サイコセラピー研究所 (SPI) に改め、現在に至っています。

授業料に関する Q&A」もあります。