レベル I:トラウマ(オンライン)
トラウマに対処するためのSP
Sensorimotor Psychotherapy for Trauma
Sensorimotor Psychotherapy for Trauma
コース概要
センサリーモーターサイコセラピー(SP)は、言葉を超え、トラウマ体験に関連する無意識的かつ頻繁な身体的反応のパターンを用いながら、クライエントとの協働を支援し、彼らが持続的に無意識的な感覚へ気づくよう促します。このコースでは、クライエントが自身の身体に残るトラウマ体験に気づき、取り組むためのSPの基礎を学びます。また、苦悩やトラウマを抱えたクライエントに対し、すぐに適用できる新たなスキルを習得することを目指し、より複雑な臨床的状況に対応するSPスキルの活用法を探っていきます。
当コースは、米国SP研究所のオンライン学習システムで提供されるビデオ視聴や読み物、フォーラム投稿などを行うオンデマンド授業(自主学習)と、Zoomを利用した双方向ライブ配信授業を組み合わせた、6つのモジュールで構成されています。PC、タブレット、スマホでコースにアクセスできるため、ご自宅や外出先など、お好きな場所での学習が可能です。トレーナーや学びの仲間との時間を最大限に活かし、セルフペースで柔軟に概念的なコース教材を学習できるよう設計されています。
構成
このコースは、6つのモジュール(3つのセルフペース学習モジュールと3つのライブオンライン授業モジュール)およびオリエンテーションとクロージングで構成されています。コース修了後は「レベル II: 発達性トラウマ」および専門家トレーニング「複雑性トラウマと解離」の受講資格を得られます。
履修単位時間
105 履修時間 *
*オリエンテーション、クロージング、およびグループコンサルテーションの時間は含まれていません。コース構成についての詳細
セルフペース オンライン学習
M1A, M2A, M3Aの3つの自主学習モジュールで構成
各モジュールの学習時間は 20時間
各モジュールの学習期間は 4~5週間
ライブ配信によるオンライン授業
コース ファシリテーターによるリアルタイムのオンライン授業
M1B, M2B, M3Bの3つのライブ配信モジュールで構成
授業は週末を利用し 3日間連続で実施
1日あたりの授業は 5時間
オリエンテーションとクロージング
コース ファシリテーターによるライブ配信
時間は 3.5時間
その他のコース修了要件について
コース学習に加え、 グループ コンサルテーション(2回)を完了する必要があります。
グループ コンサルテーション(7 時間)
トレーニング期間中にトレーナーまたは SP 認定コンサルタントよるグループ コンサルテーション(1回あたり3.5時間)に少なくとも2回参加し、 ケースを1回提出していただく必要があります。
* グループ コンサルテーションの参加費用は、 授業料に含まれていませんのでご注意ください。 **SP体験セッションは修了要件ではありませんがトレーニングでの学びの理解と統合を促進するためにトレーニング期間中にSP 認定プラクティショナー (米国SPIサイトに移動)による個人セッションを体験することをおすすめします。継続教育単位(CE)について
このコースは「臨床心理士資格更新のためのポイント」の対象として申請予定です。 また、 米国の各州/各郡のライセンスをお持ちで継続教育の履修単位をご希望の方は、米国SPIへ直接お問い合わせください。
教授法
このオンラインコースは「自主型学習」と「双方向ライブ授業」の2つの異なる学習スタイルで構成されています。
自主型学習
自主学習(オンデマンド授業)。SP研究所のオンライン学習システム上で提供される読み物の講読やビデオ視聴、トレーナーや学びの仲間とのオンラインフォーラムでのディスカッションなど。
双方向ライブ授業
週末に行われる双方向型ライブ配信授業。講義、グループ活動(実技練習)など。
注)教材は日本語で、ライブ配信授業は日本語の逐次通訳付きです。
自主型学習
自分の予定に合わせたオンライン学習
セルフペースでのオンライン学習では、様々な教材を利用しま す。フォーラムへの投稿や学びの仲間との協働作業により、他の 学生と関わる機会があり、お互いを知ることができます。また、講 師から課題に対して直接フィードバックを受けることもあります。
オンデマンド授業の特徴:
読み物
ビデオ教材
講義ビデオ
デモ動画
双方向型の課題
フォーラムへの投稿
知識確認のミニテスト
スキルの練習
双方向ライブ授業
決まった日時にリアルタイムで行われるオンライングループ学習
オンラインライブ授業では、リアルタイムで講師や学びの仲間た ちとつながりながら、議論を深めたり、小グループに分かれてスキ ルの練習を行います。
オンラインライブ授業の特徴:
自主学習時の教材のレビュー
理解を深めるためのより掘り下げたディスカッション
考えや経験のシェア, 質問を通じSPの異なる活用方法を探る
身体に関連するSPの構成部分を体験するための動きや視 覚化を行う演習
ケース分析やスキル適用 実践のサポートのためのデモ
ケーススタディや臨床セッションの記録映像を利用しながら, ケース分析やスキル適用方法を検討
小グループでのSPスキル練習
スキル開発に役立つフィードバック
教材
読み物と講義 ビデオ
SPの基礎概念
関連する神経科学
技法および理論的根拠の説明
臨床例
ケーススタディ
臨床セッションの記録映像
ディスカッション
学習テーマを深く掘り下げ, 講義やスキルに関する質問の機会の提供
体験的な学びのために
デモンストレーション
概念とスキルに関するデモ動画の提供
体験的な演習
動作や視覚化を行う演習
SPのスキルを実践するためのビネットの作成や演習
学びの仲間と共にオンライン上で行うスキル練習やグループ学習体験
ケース コンサルテーション
SPの実践、応用のための、グループコンサルテーション(6時間)の提供*
フィードバック
小テストで知識を確認、スキル開発をサポート
より深い学びのための参考資料
学習内容の応用と臨床的な理解を促すための、実践演習、図表、ワークシート
関連分野のテーマをより深く探求するために役立つ参考記事や動画へのリンク集
副読本
トレーニング中の副読本として、次の2冊が推奨されています。
Trauma and the Body : A Sensorimotor Approach to Psychotherapy (2006) by Pat Ogden, Kekuni Minton, and Clare Pain
トラウマと身体:センサリーサイコモーターセラピー(SP)の理論と実践 (2012) パット・オグデン, ケクニ・ミントン, クレア・ペイン,他太田茂行 他訳, 星和書店
Sensorimotor Psychotherapy: Interventions for Trauma and Attachment (2015)by Pat Ogden and Janina Fisher
トレーニングで扱うテーマ
センサリーモータサイコセラピー(SP)の基礎
SP とは何か?
体験の組織化に取り組む
プロセスの諸段階
セラピー(treatment)の諸段階
オンライン セッション実施の場合の検討事項(およびその他の環境要因)
ウェルビーイングとトラウマ
解離連続体
手続き学習
トラウマの類型
抑圧によるトラウマ
SPの様々なスキル
トラッキング
コンタクト
フレーミング
マインドフルネスの諸段階
ソマティックな実験
自律神経系活性化の調整
ソマティックおよび具体的なリソースの構築
変容と統合のためのソマティックスキル
トラウマ体験のソマティックな処理
感覚運動の順序付け
能動的な防衛の回復
意味づけとトラウマ
情緒、感情、およびビリーフシステム
セラピー的関係性
癒しへの潜在力
エナクトメント(微細な攻撃を含む)
関係性および発達に関わるプロセスの紹介 (発達に関連するテーマとSPの着目点))
事例の概念化
アセスメント
専門家としての成長
*継続教育/継続的な専門家としての成長に関するドキュメント (米国SP研究所ウェブサイトへジャンプします)
受講要件
レベル I :トラウマ(オンライン)受講には、以下の条件を1つ以上満たす必要があります。
以下の資格を保有している方
医師(精神科)、公認心理師、臨床心理士、精神保健福祉士、看護師(精神科)、養護教諭
上記以外の対人援助職に従事されている方
児童相談所勤務、養護施設勤務、スクールカウンセラーなど、精神保健医療に関わる専門職に従事されている方
日本及び諸外国の臨床心理大学院修士以上の学位保持されている、あるいは、臨床心理大学院に在籍されている方
推薦状の提出が必要な方
以下の条件の方は推薦状の提出が必要です。臨床経験3年未満の方(上記の有資格者、対人援助職に従事されている方、および学位保有の方)
現職の上司の推薦状
臨床心理大学院在籍中の方
スーパーバイザーからの推薦状
オンライン授業に必要なシステム環境
このコースは、オンデマンド授業はOpen LMS(*1)で、ライブ配信授業はZoom を利用して行われます。
コースへはPC、タブレット、またはスマホ(*2)からのアクセスが可能です。快適なオンライン学習のためにコンピューターまたはタブレットからのアクセスが最適です。ビデオ配信や大きなグループでの オンライン会議の実施は、コンピューター システムへ非常に大きな負荷がかかりますので、快適な受講のために有線(イーサネット)でのインターネット接続を推奨しています。
オンライン授業の受講のために
コンピューターのオペレーティング システム(OS)、およびインターネット ブラウザーのバーションを最新にしてください。
受講のための静かな場所を確保してください。
Wi-Fi接続ではなく、イーサネット接続(*3)をご検討ください。
オンライン 授業受講のために、マイク付きヘッドセットの使用を推奨しています。