Because Words Are Not Enough・・・
言葉は十分ではないのです・・・




日本センサリー モーターサイコセラピー協会
(JASPA)

JASPAは、米国SP研究所(Sensorimotor Psychotherapy Institute)が提供するトラウマや愛着の問題に対処するソマティック心理療法「センサリーモーターサイコセラピー」の専門家向けトレーニングを日本国内において主催する唯一の公認団体です

気持ちや身体的感覚を感じること、内的体験を探求することが難しい方々の支援にお困りですか?

センサリーモータサイコセラピー(SP)の創始者であるパット・オグデン博士は、未解決のトラウマや愛着の問題、心と身体の分断、対人関係などに悩む方々のための心理療法としてSPを開発してきました。

SPは伝統的な心理学(トークセラピー、 Talk therapy)の原則に加え、セラピーにおける情報源(リソース)として身体を利用し、かつ介入の対象として取り入れるユニークな手法のセラピーです。

SPのセッションではセラピストと協働しながら、個々の方に備わっている回復力、適応力、また新しい精神的・身体的能力を開発し、伸ばしていきます。

専門家向けのSPトレーニングでは、クライエントの悩みを概念化する包括的なアプローチや、効果的なセラピーを行うために、理論を超えた新しいセラピーの次元を切り開く実践的な方法を学びます。

SPトレーニング修了者の声



牧野有可里さん
(心理学博士、臨床心理士)


米国で複数のSPトレーニングを修了された牧野有可里さん(心理学博士、臨床心理士)がSPトレーニングに参加したきっかけや、研修で学んだ内容を、受講生の視点から、丁寧にきめ細かくシェアしてくださっています。

トレーニングの概要の理解や雰囲気を感じていただけるのではないでしょうか?


服部信子さん

(臨床心理学博士、米国公認心理療法士)


米国で複数のSPトレーニングを修了された服部信子さん(臨床心理学博士、米国公認心理療法士)がSPトレーニングの魅力、習得可能な明確な技法についてシェアしてくださっています。

レベルⅠ(1期・2期)修了生の声

◆レベル「トラウマ」 コースの受講を終えた今、センサリーモーター・サイコセラピー(SP)は、発達や愛着などの問題を含む複雑性トラウマからの回復や癒しのために有効な心理療法だと確信しています。

米国では、トラウマ治療に関する様々なソマティック・サイコセラピー(身体志向心理療法)が開発されていますが、中でもSPはトレーニング内容が非常に体系立っており、教材(資料やビデオなど)がしっかり用意されているので、ソマティック・サイコセラピーに初めて触れる方にとって、非常に学びやすいモダリティだと思います。

また、ライブ授業以外にも、オフィスアワー** やスタディグループ* などの学習の場がしっかり用意されているため、疑問点等をしっかり振り返ったり、練習したりする環境も整っています。何より、トレーニングを通して事務局スタッフの方々の手厚いサポートやアシストがあるため、安心して日々学習に取り組めることができ、今回参加して本当に良かったです。レベル「発達性トラウマ」 コースでの学びを続けていこうと思います。

(臨床心理士/公認心理師 T.T


SPトレーニングの良さ

オフィースアワー** では、SPILOでの自主学習やライブ授業での疑問点が解消されたり、深く理解することができます。

スタディグループ* では、ともに学ぶ仲間と意見交換ができたり、スキルを練習したりしてサポートしあいながら学んでいくことができます。

SPの特徴・長所として私が感じているのは、身体志向であり、神経の状態を理解しながらアプローチしていくため、トークセラピーで行き詰ってしまうようなCl.にも効果的です。トラウマだけでなく、強迫症状やパニック発作など適応範囲が広いと感じています。

トレーニングを受けたことによる私自身の変化は、面接中にCl.が過覚醒や低覚醒になったときにも対応できるようになり、セッション中の安心感が増しました。引き続き学んでいくことで対応できるケースが増えていく実感を持て、希望を感じています。(M.T


視聴教材が、自分のベースで学べて、とても良かったです。視聴教材のデモが、秀逸で、学びになりました。(匿名)

 

盛り沢山の内容を事前学習し、ライブではデモやブレイクアウトルームでの練習セッションでより実践に特化した学びがあり、効率よいと感じました。また、スタディーグループやピアがあったことで、1人で困ることなく常に仲間と一緒に学べる環境がありました。オンラインのよさと享受しながら、クラスメイトと進めていける良さがありました。SPは、ソマティックセラピーの理論についてとても分かりやすく説明されていました。臨床に持ち帰って実践するときに、その体系化されたやり方を再現しやすかったです。また、心理士にとって愛着は切っても切り離せないもののため、ここの焦点をあててできるセラピーという意味でも役立つと感じています。(T.T)


◆自主学習期間では

パット・オグデン(Pat Ogden)のセッションビデオを何本も観るのがとても良い学びになりました!なかなか得られない機会です。(匿名)

 

◆グループコンサルテーションでは

専門性の異な講師が7人いて、自ら講師を選ぶことができ、どのグループコンサルテーションにもオブザーバー参加できます。受講生の人数分の様々なケースコンサルの学びがオブザーバーできるのがとても良いです!臨床現場で実際にSPをどのように使うのか?の具体的な数々のアドバイスを得ることが出来て、習ったばかりのSPを臨床で活かせるとても貴重な学びとなりました。(匿名)

 

* オフィスアワーとは?

各モジュール毎に2回、講師が直接受講生の質問に答える特設の時間です。講義の質問のみならず、こんなケースではSPでどようにアプローチするか?などの質問にも応じてもらえる時間です。

 

** スタディーグループとは?

トレーニングコースを受講中、受講生同士で課題や相互練習をするグループです。希望曜日や時間帯によって6人1組のグループが組まれます。トレーニング修了後も継続して練習をしているグループも在ります。


ケクニ・ミントン博士からの日本の皆様へメッセージ

第1期 レベル I:トラウマ(オンライン)のライブ配信授業担当の ケクニ・ミントン博士から皆様へメッセージが届いています。

2022年3月30日

日本の皆さま

センサリーモーターサイコセラピー(SP) に関心を寄せてくださり、ありがとうございます。私はSPのトレーナーを30年間やっています。その経験から、SPとは東洋と西洋をつなぐ橋のようなものだと思います。これは単なるトークセラピーとは違います。また、認知・情動セラピーでもありません。SPはマインドフルネスに基づいて人間の全体性に働きかけます:すなわち、身体、心、スピリットに働きかけるアプローチなのです。

現在、心理療法において、マインドフルネスが身体に基づくワークとして多大な関心を集めています。けれども、それは既に1979年からSPの中核となる方法となっています。様々な新しいアプローチがトラウマ後の身体と心の関係に注目するようになっていますが、私たちは40年以上にわたり研究と臨床実践を深めています。

トラウマ学の名だたる人々が私たちの外部顧問になってくださっています:ベッセル ・ヴァン・デア・コーク、スティーブン・ポージェス、ベアトリス・ベーベ、アラン・ショア、ルース・レニアス、ダニエル・シーゲル、キャシー・スティール、エド・トロニック、などなどです。SPの創始者であるパット・オグデンはこうした人々と数多くの共同作業をしており、心理療法の最先端をSPにもたらしています。

今後とも、私たちもさらに進歩していくことが必要です。ぜひ皆さまと共に、トラウマの影響を受けた身体、心、スピリットの癒しの道を歩んでいきたいと思います。

ケクニ・ミントン

(抄訳 by JASPA 事務局)


To Psychotherapists of Japan,

I welcome your interest in Sensorimotor Psychotherapy. As an SP trainer for 30 years, I see this form of therapy as a bridge between East and West. SP is not just talk therapy. Or even cognitive/emotional therapy. It is a mindful approach to working with the whole person: their body, their psyche, and their spirit. Mindfulness is all the rage now in psychotherapy, as it body-centered work. But it has been the core of our method since 1979. As new approaches start to look into the relationship between body and mind after trauma, we are building on 4 decades of research, clinical application and development.

Our advisory board is a who’s who of some of the greatest minds in the field of traumatology, including Bessel van der Kolk, Beatrice Beebe, Allan Schore, Ruth Lanius, Daniel Siegel, Kathy Steele, Ed Tronick, and others. Pat Ogden, our founder, has worked extensively with these great minds (and bodies!) to bring the cutting edge of psychotherapy to Sensorimotor Psychotherapy.

But further work and development are still necessary. We welcome you to join us in this path of exploration into healing body, mind and spirit after trauma.

Kekuni Minton